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研究内容

 現在、G タンパク質共役受容体 (GPCR) に対する抗体やインフルエンザウイルスに対する抗体を作製するチームと
巨大リポソーム (GUV : giant unilamellar vesicle) を用いたチーム人工細胞モデル構築を行うチーム
に分かれて日々研究に取り組んでいます。


Gタンパク質共役受容体 (GPCR) に対する抗体作製

 Gタンパク質共役受容体 (以下GPCR) は様々な疾患に関与していると考えられています。 そのため、GPCRは創薬のターゲットとして注目されています。 GPCRは細胞表面に7回膜貫通構造を有しており、GPCRに対する抗体を作製する場合、 その立体構造を認識することは極めて重要となります。 そこで、本研究室で開発した立体構造認識モノクローナル抗体作製法によって、 GPCRに対する抗体を作製し、医薬品に応用することを目指しています (図1参照) 。


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インフルエンザウイルスに対する抗体作製

 毎年、冬になるとインフルエンザが流行しています。インフルエンザの診断には、従来より簡単で、 素早く診断することが可能な簡易迅速キットが多くの医療機関で採用されています (図2参照) 。 インフルエンザには、大きく分けて3つの型が存在します。 さらに、それぞれの型には亜型が存在し、毎年流行を引き起こすウイルスは、 A型のH1N1、H3N2の亜型が知られています。インフルエンザ簡易キットでは、 A型、B型の判別しかできず、H1N1、H3N2の亜型の判別は出来ていません。亜型間では、 インフルエンザの表面タンパク質であるヘマグルチニンと呼ばれるタンパク質の構造が異なっていることが知られており、 それぞれに対するモノクローナル抗体を作製することができれば、この問題を解決することができると考えられています。 そこで、本研究では、各亜型に特異的なモノクローナル抗体を作製することで、亜型を識別できるインフルエンザ簡易キットの作製を目指しています。


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人工細胞モデルを目指した研究

 細胞は脂質二重膜と呼ばれる構造を有しており、細胞膜には様々なタンパク質が発現し、機能しています。 細胞膜タンパク質の解析や、DDS (Drug Delivery System) のような薬物送達の研究などには、人工細胞モデルの一つであるリポソームと呼ばれる人工細胞膜の利用が注目されています。 そこで、本研究ではバキュロウイルスを用いて、組換えタンパク質を膜に再構成したプロテオリポソームの作製に取り組んでいます (図3参照) 。 プロテオリポソームは、膜タンパク質の機能・相互作用の解析、人工細胞膜の機能化などへ繋がると期待できます。
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